脂肪肝は過剰なアルコール摂取、肥満や不適切な生活習慣が原因で肝臓に余分な脂肪が異常に蓄えられることにより起こされる病態です。アルコールが原因である脂肪肝をアルコール性脂肪肝、アルコール以外の原因である脂肪肝を非アルコール性脂肪肝と分けて呼ぶこともあります。
非アルコール性脂肪肝から脂肪肝炎、肝硬変、肝臓癌まで含む一連の肝臓病を非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼び、NAFLDの中でも肝疾患が進行性に進む肝臓病をNASHと呼んでいます。
NAFLDの方は日本では1000万人以上いるとされており、肥満などメタボリックシンドロームの方が増加傾向であるのに合わせ、NAFLDの方も年々増加しています。
採血項目でALTは肝障害を反映しており、ALTが高い場合は肝障害の程度が強い場合が多く、特に注意が必要です。