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糖尿病

糖尿病とは

血糖を下げるホルモンであるインスリンが不足または正常に働かないなどの原因により、血糖値が高い状態が続く病気です。
糖尿病は糖尿病が疑われる人も含めると日本には2000万人以上いるといわれています。

具体的な診断は、下記①~④のいずれか一つを満たすものを糖尿病型と判定し、別日の採血で再び血糖値に異常を認めた場合を糖尿病と診断します。
  • ①空腹時の血糖値が126以上
  • ②ブドウ糖負荷試験2時間後の血糖値が200以上
  • ③随時血糖(食事との時間関係なく測定した採血時の血糖)が200以上
  • ④HbA1cが6.5以上(HbA1cは過去1~2か月の血糖値を反映させた採血項目です。)

ただし、糖尿病特有の症状を認める場合やHbA1c≧6.5と上記①~③の組み合わせでは1回の採血でも糖尿病と診断できます

糖尿病のリスク

糖尿病のリスク
血糖値が高い状況が続くと血管がもろくなり、全身の臓器や組織に様々な障害をもたらします。 ・糖尿病特有の合併症には目の網膜症(網膜症は失明の原因としては緑内障に次いで第二位)、腎障害(人工透析導入の第一位)、神経障害(足のしびれや痛み、発汗異常、排尿・便通異常など)があります。 ・全身の血管に動脈硬化が進行することにより、狭心症や心筋梗塞といった心臓病、脳梗塞のなど重篤な疾患の発生頻度が高くなります。
また糖尿病は全身の様々な癌の発生頻度を高めたり、肺炎などの感染症にかかりやすくなったり、感染症にかかった際に重症化しやすくなったりします。
これらのリスクにより糖尿病の方の寿命は平均寿命より10年ほど短く、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)も同様に短くなることが指摘されています。

糖尿病の原因

糖尿病の原因
血糖を下げるホルモンであるインスリンが十分の効果を発揮できず血糖値が高くなってしまうことが原因です。
原因により様々なタイプに分かれますが、最も多いタイプは生活習慣が引き金となり引き起こされる2型糖尿病であり、全糖尿病患者の9割以上を占めています。2型糖尿病は食生活の乱れ(カロリーや炭水化物・脂質の過剰摂取、食物繊維不足)、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣が大きく関与しています。

健康診断でのチェック項目

糖尿病に伴う症状としては、疲れやすい、排尿回数が多い、喉が渇く、やせる、皮膚が乾燥してかゆい、物がかすんで見える、怪我の治りが悪い、風邪をひきやすいなど様々な症状があります。該当する症状を認める場合は、糖尿病がその背景に隠れていないかチェックする必要があります。
一般的に糖尿病特有の症状が出現する時はそれなりに糖尿病が進行した段階であり、糖尿病特有の症状が出現する前に診断をつけ、適切な対応が望ましいです。
健診などでのチェック項目:空腹時血糖値、随時血糖値(食事との時間関係なく測定した採血時の血糖値)、HbA1c(HbA1cは過去1~2か月の血糖値を反映させた採血項目)、尿糖(尿検査で糖が混じっていないか)。これらの項目で異常を指摘された場合は異常値の程度に関わらず、一度内科受診をして詳しい検査や適切な対応を確認することが望ましいと考えます。

当院での治療法

当院での治療法
糖尿病の治療目標は健常人と変わらない生活を確保し、糖尿病がない方と同様の人生を過ごすことができるようにすることです。
糖尿病は早期発見と個々の段階・病態に応じた早期治療介入が非常に大事な疾患です。症状がないからといって放置しないで、その方にあった適切な糖尿病治療を行うことにより、糖尿病発症の前段階の方には糖尿病を生じさせない治療を、糖尿病の初期段階の方には合併症を生じさせない治療が大事になります。

糖尿病治療の基本は生活習慣の改善であり、食事・運動療法が何よりも大事な疾患であるといえます。そのためには適切なカロリー摂取を心がけ、炭水化物の摂取を控え、決められたカロリー内で蛋白質・脂質・ビタミン・ミネラルなどバランスよく摂取するのが大事になります。運動に関しては1日30分以上の有酸素運動(早歩き、ジョギング、サイクリング、水泳、水中歩行、社交ダンスなど)の効果が高いとされており、可能であれば毎日行い、運動しない日が続かないように日々努力する必要があります。

生活習慣の改善では治療が困難な場合は内服治療を行います。ビグアナイドと呼ばれるインスリンが効きにくくなった状態を改善させる薬やインスリンの効果を高めるインクレチン関連薬といわれる薬が治療の中心になりますが、最近では尿中に余分な糖を排泄させるSGLT-2阻害薬がただ単に血糖値を改善させるだけではなく、糖尿病患者の心臓や腎臓などの機能を安定させることも分かってきており使用される頻度が高くなっています。また内服薬だけでは血糖コントロールが困難な方にはインスリンの効果を高める注射薬やインスリンの注射製剤も当院では必要があれば積極的に治療導入しています。

血糖値のコントロール方法

当院での治療法
インスリン等の薬物療法が一般的ですが、糖質を控えるなどの食生活の改善、有酸素運動を無理のない程度に行うなどの運動療法も代表的です。

通院頻度

月に1回の受診が基本となります。通院頻度の重要性が高いため、定期的な通院をすることが望ましいと考えられます。

予防方法

生活習慣病の1つとして言われているのが、日本人の糖尿病患者の9割以上がかかっている2型糖尿病です。原因としてはストレス・肥満・運動不足などが挙げられます。
食生活の見直し、運動習慣の見直しをすることで予防することができます。