高尿酸血症は生活習慣の悪化が原因となることが多く、まずは生活習慣の改善をはかることが治療となります。適度な食事摂取(過食は控え、適切な摂取カロリーを心がける)、プリン体が多く含まれている魚卵・肉・レバー・ビールなどの摂取を控える、適度な運動(特に有酸素運動の効果が高いとされています)、適正体重を維持するなどが望ましいとされています。
生活習慣の改善で高尿酸血症の改善がえられない場合は下記項目のいずれかを満たした場合に内服治療を検討します。
- 痛風にかかったことがある
- 腎障害、脳路結石、高血圧、虚血性心疾患、糖尿病、メタボリックシンドロームなどの疾患がある方で尿酸値が8.0㎎/dl以上
- 尿酸値が9.0㎎/dl以上
内服治療は生活習慣の改善と並行して行います。内服薬には大きく分けて、尿酸排泄を促進する薬と尿酸産生を抑制する薬がありますが、最近は尿酸排泄を促進する薬で副作用が少なく、非常に有効性の高い治療薬が処方可能となっており、当院ではその有効性の高い内服薬を中心に尿酸値6.0未満を長期にわたり維持できるような治療を行っていきます。また高尿酸血症だけではなく、高血圧や脂質異常症などその他の生活習慣病にも注意しながら外来での対応を心がけたいと考えております。